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近代社会は、機械論的世界観に基づいて構築されてきました。

これは、一定の入力ー出力関係に従う部品を組み合わせて、組織や社会の全体の機能を設計するという考え方です。

この考え方に基づけば、教育とは、「一定の入力ー出力関係に従う部品」として人間を育成するということになりますし、組織マネジメントとは、「一人ひとりが正しく役割に従うように管理する」ということになります。

機械論的世界観では、定められたことをきちんとこなすことで、評価され、報酬をもらうというのが、働き方、生き方の中心だったのです。

しかし、この世界観が音を立てて崩れ落ちているのが21世紀です。

インターネットで複雑に絡み合い、AIによって、広範囲な情報が集約され、自律型ロボットが動き回る時代になると、世界が、機械的というよりも、より生命的、生態系的になってきたのです。

問題を単純に切り分けて設計し、その通りに作動させることが、必ずしも有効ではなくなってきており、生態系の部分系として、周りの環境とやり取りしながらやっていくほうが、部分と全体とが動的に調和するのです。

一人ひとりが、「一定の入力ー出力関係に従う部品」であることをやめ、生命体として身体性を頼りにして、個人、時代、社会が重なり合う道を模索すること、つまり、暗中模索することが大切な時代に入ってきました。

個人、時代、社会の重なり

個人、時代、社会とが重なるところに、一人ひとりの人生の意味が生まれ、自分自身の人生を生きる当事者としてのナラティブが立ち上がる。その当事者としてのナラティブを生きるのが「本分」です。個人の個性の違い、社会に占める位置の違い、時代のプロセスとの重なり方の違いによって、一人ひとりの本分は、それぞれ違ってきます。つまり、「一人ひとりが本分を生きること」を幸せの定義とするなら、100人が100通りのやり方で幸せになっていくことが可能だということです。

一人ひとりが、自分の本分を見出すための暗中模索する力とは、以下の3つの領域、6つの要素からなると考えています。

1)自分自身の成長プロセスをメタ認知することで、自己変容を繰り返していくことができる力(リフレクション、トランスフォーメーション)

2)社会を自分の中に内包し、社会と自分とを重ね合わて多層的、構造的に理解し、共創する力(ロールチェンジ、コレクティブ、システム思考)

3)時代のプロセスと、社会の構造と、個人の人生とを重ね合わせて意味を紡ぎだす力(当事者ナラティブ)

暗中模索力ワークショップは、2部構成で行います。

第1部 時代のプロセスについて語り合う。

Two Loopsをもとに時代について考察する

Two Loopsモデルをもとに、日本社会の時代のプロセスについて振り返ります。参加者が所属している業界の特徴的な出来事などについても、その影響について対話します。

第2部 Two Loopsを歩いてみる。

床にTwo Loopsを貼り、参加者一人ひとりが、自分自身のプロセスを振り返りながら歩きます。そこから立ち現れてくるテーマを取り上げ、ロールワークをしたり、ロールチェンジをしたりすると、その人にとって必要な気づきが、身体を通して生まれてきます。

暗中模索力ワークショップの実績

※クリックすると、各回の感想や写真を見ることができます。

講座費 定価10万円(税別) ※内容や状況によって応相談

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