事例 あおいカレッジ

1930年に開校した”京都市立葵小学校”
2017年に市村淳子校長が着任し、対話による安全・安心の場の醸成を中核とした組織マネジメントをスタート。
「学習する学校」を体現しています。

あおカレの簡単な内容

2019年に働き方改革の一環として「業務効率を高め,教育の質を上げ隊!」が発足。
その際、クラブ活動が本当に子どもたちの主体的な活動に繋がっているのだろうか?
また、異年齢児童による活動が、子どもたちの学力向上に繋がるのではないか?等、学校のあたりまえを見直す意見が出された。
そこで、クラブ活動と総合的な学習の時間をカリキュラム・マネジメントした異年齢児童(4年~6年)による探究学習「あおいカレッジ」が誕生した。

プロジェクトの経緯

2019年 児童1人1人の関心事からグルーピングした探究学習を開始。
2020年 コロナ禍により,1人1課題を立てた個人探究学習へ変更。
  
コロナ禍の個人探究学習によって,主に3点の課題が明確になった。
  ① 教員の探究活動のファシリテーション能力が未熟で,主体的で深い学びになっていなかった。

  ② 課題設定が難しく,探究活動に深まりのない児童もいた。
  ③ 1人1課題では分野が多岐にわたり,1人1人を丁寧にみることができなかった。

 そこで

2021年 コロナ禍による一人一台のGIGA端末の前倒し導入を受けて,GIGA端末を活用した探究学習へ移行

そのために、田原真人氏に参画を依頼し、「あおいカレッジ」の新たなカリキュラム作成を行うこととした

プロジェクト担当者の声

市村 淳子

  • 京都市立葵小学校校長
    「学習する組織」や「自己組織化」の概念を学校経営に取り入れながら,対話型学校組織開発に取り組んでいる。

葵カレッジに対する田原の価値提供

田原さんにこのプログラムに関わっていただこうと思った理由は、その時カオス真っ只中だった(今もですが)葵小学校の教職員と一緒に、「唯一無二の未来を創造したい!」と思ったからです。
田原さんの、パッケージされたものを提供するのではなく、「一緒に困って、一緒に悩んで、一緒に価値を見出そう」とする姿勢に強く惹かれました。
人の成長に欠かせないのが、気づきと共感。

その、気づきと共感を時間・空間を超えて実現するのが「デジタル・ファシリテーション」の真骨頂だと思っています。

「あおいカレッジ」のカリキュラム開発では、習得中心の学びから活用・探究の学びへ、教師の役割を転換することへの葛藤が常に存在します。

さらに、2021年から本格的に導入されたGIGA端末とコロナ禍が、追い打ちをかけた状態でした。
その教師の葛藤に、田原さんが安心の場を創って向き合ってくださると同時に、Miroを使って構造化する中で未来が結晶化された瞬間が訪れました。

一気に未来が出現した美しい瞬間に、心が震えました。
一人一人の知を集団のなかでより良い知に更新していく。

さらに、その知に共感する中で、新たな未来を拓いていく。
そのためには、安心できる関係性+時間・空間を超えた学びが必須です。
まさに、地球時代の学びを拓く、そのものと言えるでしょう。

田原さんが提供する「デジタル・ファシリテーション」は、地球時代を生きる私たちにとって欠かせない能力です。

「あおいカレッジ」によって出現する子どもたちの未来に、目が離せません。

プロジェクトメンバーの声