事例 Seeds for local future

タネが生み出す地域の未来プロジェクト
日本・中国・台湾・韓国の4つの地域でタネを守るための学び合いのワークショップ。
zoomとMiroを使った「多言語対話と協働アクション」の可能性を探る。

東アジア4地域(中国、韓国、日本、台湾)で協力して在来種を守る試み

  • 5プロジェクト内容:
    地域固有の歴史や文化と共に育まれ、連綿と繋がれてきた「在来作物」をテーマとした多言語コミュニティ創出プロジェクト。
    「タネの社会化(一人ひとりの中で、タネや食についての関心が高まり、生産される過程やそこに関わる人への理解が進んでいる状態)」を目指す。
    タネにまつわる実践者や伝え手、関心を持つ人など4地域の多様な人材が集まり、交流し、情報交換を行うための場作りを行っている。
     
  • ここまでのプロセスの概要
    第一期(2018年度)では、4地域約30名が日本の富士山麓に集まり、各地の事例紹介や情報交換、活動地視察等を行った。
    新型コロナウィルス感染症の影響によりオフライン開催が制限されたため開催方法の検討が続いたが、第二期(2021年度)に完全オンライン、全8回(約半年)に及ぶ中長期的なプロジェクトとして実施され、専門家によるテーマ別講義やAIツールを使用した多言語対話など、実験的かつ先進的な試みを創出してきた。

プロジェクト担当者の声

松尾 章史

  • 特定非営利活動法人ホールアース研究所

自然に学び自然を思いやる日本型の自然観から「生きる力」を育むことを目的とし、富士山麓にて自然体験を中心とした活動を展開するNPO法人。特にここ数年は「里山の再生」を中心的なテーマに据えて活動を展開している。
その中で、富士山麓で顕在化する耕作放棄や担い手不足、タネの継承が途絶えてしまうこと等を目の当たりにしたことで、地域の有機農家と共にタネを守る活動ができないかと模索し、本プロジェクトに取り組むこととなった

Seeds for Local Future事業に対する田原の価値提供

心地良い場づくりから生まれる参加者の想いや大切にしたい価値観を的確に捉え、当事者でも気づかないような「タネの多面的な価値や新たな可能性」に光を当てて下さっています。
特に第二期では、「オンラインはオフラインに次ぐもの」という私たちの固定観念を鮮やかに打破してくださり、オンラインを通したプロセス的な学びの中で、オンラインならではの学びや価値を提供して下さいました。
本プロジェクトは、田原さんの絶えずチャレンジする姿勢や楽しみながら本質を見出し続ける姿に大いに刺激を受けており、本プロジェクトが「タネの社会化」を目指す上でなくてはならない存在、また共にチャレンジをし続けていきたい存在です。

プロジェクトメンバーの声